糖尿病の原因
糖尿病は原因により1型糖尿病、2型糖尿病、妊娠糖尿病などに分類されます。
1型糖尿病
自己免疫の異常などによって膵臓のβ細胞が破壊され、インスリンが分泌されなくなって起こる糖尿病です。糖尿病全体の5%以下です。主に、小児~青年期に発症します。
2型糖尿病
糖尿病の90%以上が、この2型糖尿病に分類されます。遺伝的要因に加え、偏った食事・運動不足・肥満など生活習慣の乱れを原因とする糖尿病です。主に、中高年で発症します。
遺伝的要因とは、親から受け継ぐ糖尿病になりやすい体質、すなわち血糖値を下げるインスリン分泌が不足する体質です。日本人はこうした体質の人が欧米人に比べて多いことも分かっています。そのため、欧米人と違い少しの肥満でも糖尿病を発症する方が多くなります。家族に糖尿病の方がいる場合は特に注意が必要です。
妊娠糖尿病
妊娠によって、インスリンの作用を抑える酵素が必要以上に胎盤から出ることを原因として起こる軽度の糖代謝異常です。(※該当するのはあくまで『軽度の糖代謝異常』です。)