糖尿病はなぜ疲れやすく倦怠感を感じるのか?

皆さんがご飯を食べると体内でグルコースに分解され、グルコースは小腸で吸収された後、血流に乗り肝臓に運ばれます。

血液中のグルコースを血糖といい、 血糖は細胞内に取り込まれます。細胞内に取り込まれたグルコースを材料にして、生きるためのエネルギーが産生されます。このとき、血糖を細胞内に取り込むためにインスリンが必要なのです。

体内のエネルギー産生工場は、細胞内小器官のミトコンドリアです。ミトコンドリアでのエネルギー産生は、酸素が十分にある条件で効率的に進むので、皆さんは息を吸って酸素を取り入れているのです。

グルコースもインスリンも酸素も生きるためのエネルギーを産生するために必要なのです。

糖尿病では、糖質は悪者のように扱われますが、そもそも糖質はエネルギー産生に必要な材料です。インスリンの分泌が減ったり、インスリンが作用しにくくなる体質によってグルコースが血液から細胞内に移動しにくくなることで血糖が高くなります。

つまり、コントロール不良な糖尿病では、生きるために必要なエネルギーが作りにくくなっています。だから、倦怠感を感じるのです。

たとえ糖尿病と診断されても落ち込む必要はありません。むしろ糖尿病を通して、今まで顧みなかったカラダの悲鳴に気付くことで、ご自身の生活への意識や行動が変われば、本来の健康寿命を取り戻せると考えています。

糖尿病でお悩みの方は、きよしクリニックへお越しください。