50歳を過ぎたら帯状疱疹の予防ができます

帯状ほう疹は、50歳以上の人が全体の7割を占めています。高齢者に多い病気なので、高齢化が進むと発症率も上昇します。また、糖尿病などの生活習慣病のある人や、関節リウマチなどで免疫の働きを抑える薬を使っている患者さん、がんをわずらった患者さんは、免疫が低下しているため、帯状ほう疹を発症する可能性が高くなります。

帯状ほう疹は、50歳以上であればワクチン接種によって予防することができます。帯状ほう疹予防ワクチンには生ワクチンと不活化ワクチンの2種類があります。

このうち、不活化ワクチンは2020年に登場したものです。ウイルスをバラバラにして無毒化し、感染する能力を失わせたもので、免疫抑制薬・抗リウマチ薬・抗がん剤などの薬を使っている人でも接種を受けることができます。70歳以上でも90%以上の予防効果があります。