病原体に曝露してから症状が出るまでの期間を『潜伏期間』といいます。
国立感染症研究所は、令和4年1月時点で新型コロナウイルス感染者等情報把握・管理支援システム(HER-SYS) のデータなどを用いてアルファ株とオミクロン株の潜伏期間の推定を行っています。
HER-SYSデータを用いた曝露から経過日数ごとの発症する確率(%)
オミクロン株は曝露日から4日目の時点で、まだ30%が発症していないことを示します。さらに、発症後の9日までは ウイルス量が多く、家庭内二次感染率はデルタ株より高い約30-45%もあります。
過去2年分のデータからは、お盆明け付近が感染のピークとする推測も成り立ちますが、感染者数が高止まりする可能性もあり全く油断していません。
感染者数が増えれば死亡者の他に『新型コロナ後遺症』で苦しむ方も増えます。社会全体が『新型コロナ後遺症』の苦しみを認知するまでには、まだ時間がかかるのでしょう。