【新型コロナ 第7波までのふりかえり②】 〜オミクロン株BA.5の特徴〜

過去にBA.4 BA.5が流行した南アフリカのデータでは、BA.1 BA.2と比較すると1.2倍くらい感染力が強いと考えられます。

新型コロナの重症化について、当初の変異のない武漢のウイルスやデルタ株は『肺で増えやすい』特徴があり、『肺炎』になり重症化する傾向がありました。

しかし、オミクロン株に流行株が変わり、『喉や鼻で増えやすい』特徴になり軽症で終わる症例が増えたと考えられています。

今のところBA.5の重症化率について、BA.1 BA.2と大きな差は無いと考えられています。ただ、BA.5を「免疫を抑制した」動物に感染させる実験では、肺で増えやすくなっていることが示唆されています。実際の人間で、肺炎が増えるのかどうかについては、今後のデータを集積するまではっきりしないので警戒は必要です。