糖質で太るメカニズム

体内で合成される中性脂肪の多くは、過剰に摂取した糖質から生じます。余剰の糖質は、1/3弱が中性脂肪になります。

健康診断ではあまり良い印象のない中性脂肪ですが、生命体にとっては、エネルギーの原料だったり、細胞膜の素材として、さらにあらゆる脂質の合成材料としてカラダにはなくてはならない化合物です。

そのため、仮に食事から全く脂肪を摂らなくても、必要に応じて体内で中性脂肪は合成されます。中性脂肪の材料は、脂肪酸とグリセロールです。

そして、中性脂肪を合成するには、材料と合成するためのエネルギーが必要です。

中性脂肪を合成するための材料とエネルギーの調達は、体内に入ってきた糖質(グルコース、フルクトースなど)を分解する過程で生じたグリセロールや脂肪酸の原料となるアセチルCoA、そして余剰のエネルギーを供給することで補います。

つまり、体内で合成される中性脂肪の多くは、過剰に摂取した糖質から生じます。

余った糖質は、まず糖質の貯蔵形態であるグリコーゲンにいったん変換されます。それでも余った糖質は、脂肪酸合成、すなわち中性脂肪合成の流れとなります。そうして、『糖質で太る』ことになります。