コロナの感染拡大で『第7波』を懸念。全国での新規感染は5万人超に。搬送困難は3日までの1週間で前週比4割増加。(日本経済新聞より抜粋)

令和4年6月29日、WHO (世界保健機関)は会見で日本を含む世界101ヶ国で新型コロナ新規感染者数が増加していると報告しました。増加の一因は、オミクロン株の亜系統BA.4/BA.5の拡大です。

おさらいですが、第6波の中心は、オミクロン株の亜系統BA.1/BA.2でした。そのBA.1/BA.2と比べてBA.4/BA.5は広がりやすい性質があると考えられ、今後は全国に拡大する可能性が高いと考えられています。

BA.4/BA.5が広がる理由の一つとして、『免疫逃避』が挙げられます。『免疫逃避』とは、ウイルスが、ワクチンや自然感染によって作られる免疫に対して抵抗性を示すことをいいます。つまり、BA.4/BA.5の拡大が進むにつれて、ワクチンによる感染予防効果がさらに低下していく懸念があります。

日本でBA.4/BA.5が拡大することで、死亡者数が増加するかどうかはまだ分かりません。しかし、行動制限の緩和により新規感染者数が増え、入院患者数も徐々に増加すると中核医療機関の診療体制に影響を及ぼすことは容易に想定できます。

きよしクリニックが、当院を必要としてくれる全ての方に対応できる医療機関であり続けるため、『第7波』に対してもさまざまな状況を想定しながら頭を悩ませている今日この頃です。