お知らせ

糖尿病の方のおおよそ15%は肝臓がん・肝硬変で死亡します👿 がん予防を念頭においた生活習慣病治療 第2回(全2回)

三大栄養素(糖質・脂質・タンパク質)は、細かく分解され体内に取り込まれたあと、血流に乗って全身の細胞に運ばれます。

正常な代謝では、三大栄養素は脂肪酸やピルビン酸にカタチを変え、細胞内小器官であるミトコンドリアでエネルギー産生に使われます。

【生活習慣病で起こること】
消費されない “余分な” エネルギーが多い状態で、さらに糖質・脂質・タンパク質を摂取するとミトコンドリアでのエネルギー産生に回されず、予備のエネルギー貯蔵庫である中性脂肪になります。

本来たまるべきではないところに溜まった脂肪を異所性脂肪と呼びます。『脂肪肝』は中性脂肪が肝臓に異所性に溜まった病気です。

問題なのは、この脂肪肝の20%で炎症・線維化を伴いながら、やがて肝硬変や肝がんに進むリスクが高いNASH(ナッシュ)と呼ばれる非アルコール性脂肪性肝炎の方が混じっていることです。

日本人の成人の3~4%がNASHにかかっていると考えられていますが、まだそれほど認知されていないように感じています😢

私の外来にいらっしゃる患者様の多くが減量の効果を実感されておられますが、『見た目』以上の恩恵があるのです(^^)

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