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夜食べると太る原因が明らかに
(出典:Cell Metabolism 2022.10.4)

夜の遅い時間帯に食事を食べると太りやすくなる原因の一端について🇺🇸米国の研究です。

食事の時間帯が遅いと、食欲に関連するホルモンや深部体温、脂肪貯蓄などに変化が起こることが関係しているようです。

深夜に食事をすると肥満になりやすいことはよく知られていますが、これまでその理由はよく分かっていませんでした。この論文では、『食事の時間帯を遅くし、それ以外の生活パターンが全て同じままだと、消費エネルギー量が減る上に、脂肪組織に変化が現れ食欲が増進し、体重増加につながる。』と説明されています。そして、肥満リスクを高めないためには、『早い時間帯に食事を取ることだ。』と述べられています。

この研究は、16人の肥満成人に6日間次の条件で生活してもらっています。
まず、
①朝食を8時に食べるグループ
②朝食を12時頃に食べるグループ
に分け、朝食から昼食、昼食から夕食の間隔はそろえ、また食事内容と就床・起床時刻は一致させています。

この研究の結果、②朝食を12時頃に食べるグループでは、以下に挙げる肥満につながる様々な現象が確認されました。
●空腹感が増す
●消費エネルギー量が低下する
●食欲刺激ホルモン「グレリン」の増加と食欲抑制ホルモン「レプチン」の減少
●深部体温の低下
●脂肪組織の分解を抑制するように働く遺伝子発現の変化

 
【原著論文はこちら】
Vujovic N, et al. Cell Metab. 2022;34:1486-1498.

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