黄熱ワクチンの有効性と安全性は十分評価されていますが、年齢依存性に重篤な副反応のリスクが増大する特徴があります。

黄熱ワクチンの重篤な副反応として、中枢神経系副反応と多臓器不全が報告されています。

中枢神経系副反応 はyellow fever vaccine-associ- ated neurologic disease(YEL-AND)、多臓器不全 はyellow fever vaccine-associated viscerotropic disease(YEL- AVD)と呼ばれ、年少乳児と高齢者でリスクが高くなります。YEL-AND/YEL-AVDともに、ワクチン株の変異でなく、接種を受ける方の感受性が発症に関与します。