肺炎球菌感染症は、肺炎球菌によって引き起こされる病気です。この菌は、主に気道の分泌物に含まれ、唾液などを通じて飛沫感染します。日本人の約3〜5%の高齢者では鼻や喉の奥に菌が常在しています。これらの菌が何らかのきっかけで進展すると気管支炎・肺炎・敗血症などの重い合併症を起こすことがあります。

肺炎球菌には93種類の血清型があり、平成26年10月からの定期接種で使用される『ニューモバックスNP(23価肺炎球菌莢膜ポリサッカライドワクチン)』は、そのうちの23種類の血清型に効果があります。また、この23種類の血清型は成人の重症の肺炎球菌感染症の原因の64%を占めています。

令和4年度の『高齢者の肺炎球菌感染症の定期接種』は、令和5年3月31日(金)で終了となります »