血液や髄液に髄膜炎菌が侵入増殖すると、菌血症や髄膜炎など重篤な感染症を発症します。

アフリカサハラ砂漠周辺のいわゆる『髄膜炎ベルトmeningitis belt』地域(西はセネガル・ガンビア・ギニアビサウ・ギニアからマリ・ブリキナファソ・ニジェール・ナイジェリア・チャド・スーダンなどを経て、東はエチオピアに至るアフリカ大陸を横断する 地域)では、100年以上にわたって乾期の流行が継続しています。

世界的には1歳未満の罹患率が高く、幼児・学童と減少しますが、10代後半で再び増加します。思春期は、本疾患の好発年齢層です。特に欧米では、大学の寮、軍隊など多人数が共同生活する環境でしばしば流行がみられます。米国では、後発年齢前10代前半での接種を推奨されています。

日本では 2015年 5月から4種類の血清型(A,C,W,Y)の髄膜炎菌成分を含有する4価髄膜炎菌結合体ワクチンの接種が可能となりました。