Hib感染症は、ヘモフィルスインフルエンザ菌b型(Haemophilus influenza type b)という細菌による感染症で、ほとんどが5歳未満で発生し、特に乳幼児で注意が必要です。

主に気道の分泌物から感染しますが無症状のまま菌を保有(保菌)している子どもも多くいます。この菌が何らかのきっかけで進展すると、肺炎・敗血症・髄膜炎・化膿性の関節炎などの重篤な疾患を引き起こすことがあります。

肺炎・髄膜炎・化膿性の関節炎など重篤な場合には、3〜6%が亡くなります。特に髄膜炎の場合は、生存した子どもの20%に難聴などの後遺症を残します。

ワクチン接種により、重篤なHib感染症にかかるリスクを95%以上減らすことができます。