結核は、今でも年間10,000人以上の新しい患者が発生し、約2,000人が命を落とす日本の主要な感染症です。
結核は、結核菌によって発生します。結核菌は主に肺の内部で増えて咳・痰・発熱・呼吸困難など風邪のような症状で発症します。
肺以外の臓器が冒されることもあり、腎臓・リンパ節・骨・脳などに影響が及ぶこともあります。
特に、小児では症状が現れにくく、全身に及ぶ重篤な結核につながりやすいため注意が必要です。
結核の症状は、長引く咳・痰・微熱・体のだるさなどが挙げられます。結核が進行すると咳やくしゃみによって周りの人への感染リスクが高くなります。
生後1歳までのBCGワクチン接種により、小児の結核の発症を52〜74%程度減らせます。
また、重篤な髄膜炎や全身性の結核については64〜78%程度罹患リスクを減らすことが出来ます。