ジフテリアはジフテリア菌による感染症です。
ジフテリアが最後に報告されたのは1999年ですが、かつては年間8万人以上の患者が発生し、そのうち10%程度が亡くなっていた重要な病気です。
ジフテリア菌は、気道の分泌物を介して喉に感染し、毒素を放出します。この毒素が心臓の筋肉や神経に作用し、眼球や横隔膜(呼吸に必要な筋肉)の麻痺、心不全等を来たして重篤になる場合や亡くなってしまう場合があります。
ジフテリアにかかった場合、一般に10%程度の方が亡くなります。また、特に5歳以下や40歳以上では重篤になりやすく、最大で20%の方が亡くなります。
ワクチン接種でジフテリアの罹患リスクを95%程度減らすことができます。