麻しんは、1000人に1人の割合で脳炎を発症し、死亡率も高い感染症です。その他に、肺炎や小児の神経系に対する影響も無視できません。麻しんにかかっても、特異的な治療方法がないため、ワクチンで感染を予防することが唯一の対策です。

風しんは、まれに血小板減少性紫斑病や脳炎などの重い合併症を併発することがあります。妊娠前半期にかかるとおなかの赤ちゃんにも感染が及び、先天性心疾患や聴力障害などの障害をきたす恐れがあります。


麻しんの感染予防や先天性風しん症候群の予防には、ワクチン2回接種で集団免疫を獲得することが重要です。