おたふくかぜは、発熱と耳下腺の腫脹、疼痛で発症します。耳下腺腫脹は発症後1〜3日でピークとなり、その後3〜7日かけて消退します。腫脹部位に疼痛があり、唾液分泌により疼痛が増強します。発熱は1〜6日続き、頭痛・倦怠感・食欲低下・筋肉痛・頸部痛を伴うことがあります。

合併症として無菌性髄膜炎、ムンプス脳炎、ムンプス難聴等があり、思春期以降に初めて罹患すると、精巣炎や卵巣炎の合併頻度が高くなります。

ムンプスウイルスの感染力は強く、容易に家族内感染、施設内感染を起こします。

おたふくかぜの感染者は小学校低学年や幼稚園の子供たちに多くみられます。一度おたふくかぜにかかった方が耳下腺炎を起こす例も再発性耳下腺炎として報告されています。予防接種でほとんどの方に免疫ができます。